研究課題/領域番号 |
19K07478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宮崎 龍彦 岐阜大学, 医学部附属病院, 教授 (80239384)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 実験病理学 / 膠原病モデルマウス / リコンビナント・インブレッド系 / ゲノム解析 / 治療反応性 / 遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
申請者らは、世界で唯一の組換え近交系膠原病モデルマウスを用いて、膠原病疾患の感受性および治療反応性・抵抗性を規定する因子の解析を行ってきた。 Opn-インテグリン結合阻害蛋白による膠原病治療モデルの実施と、治療反応性の解析を目的として、4ヶ月齢~6ヶ月齢のMHX各系統マウスを使用し、シクロフォスファミド、陰性コントロールとして生理食塩水を経左鼠径部リンパ節的に投与した。治療反応性・抵抗性に関する各種パラメーターを解析し、治療反応性ストレインと治療抵抗性ストレインを見いだし、さらに、linkage studyを行い、第2、第4、第7,第9、第11およびX染色体上に治療抵抗性遺伝子座を見いだした。
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自由記述の分野 |
実験病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、新規分子標的治療における「治療反応性を規定する遺伝因子は何か」を膠原 病モデル組換え近交系マウスを用いて明らかにすることを目的として行われた。 膠原病疾患ポリジーン系モデルMXH/lpr系を治療モデルとして用いることにより、個体ごとに異なる反応の多様性を、再現性を持って解析し、治療反応性を規定する遺伝因子を解明する本研究は非常に独創的であったと言える。さらに、リンパ系への投与という新たなドラッグデリバリーシステムの開発も独創性をもち、それによる治療モデルが確立できたこと、治療感受性、治療抵抗性を規定する遺伝子座がマッピングされたことは、膠原病治療戦略にも大きな意義を持つ。
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