研究課題/領域番号 |
19K07486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
高橋 智 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (60254281)
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研究分担者 |
内木 綾 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (20509236)
加藤 寛之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80791293)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 前立腺癌 / 腫瘍免疫 / 去勢抵抗生 |
研究成果の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌における新規の腫瘍免疫回避機構を見出すことを目的としている。マイクロアレイ解析により、正常免疫能ラットに生着できるPLS10で高発現しているCD81、Ccl2、Cx3cl1、Nradd、Tmem252の5遺伝子を抽出した。このうちCD81, Ccl2, Cx3cl1について正常免疫能ラットに生着できないPLS30に遺伝子導入して同所移植を行ったが、いずれも腫瘍形成は得られなかった。次に生体内における遺伝子発現について空間トランスクリプトーム解析を行い、Pmepa1がPLS10で高発現していることを確認した。Pmepa1導入PLS30株を作成し、ラット同所移植実験を進めている。
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自由記述の分野 |
病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対する有効な治療法は未だ確立されてはいない。我々はラットCRPC細胞株を樹立し、正常免疫能ラットに同所移植するとPLS10は生着する一方で、PLS30では腫瘍形成はみられないことから、PLS10における腫瘍免疫回避機構を明らかにできれば、CRPCの治療法開発に繋がる基礎的データになると考えた。種々の解析により、PLS10で高発現している6遺伝子を抽出し、このうち3遺伝子についてPLS30に遺伝子導入して同所移植を行ったが、いずれも形質転換はなく腫瘍形成は得られなかった。他の遺伝子については遺伝子導入PLS30株を作成し、ラット同所移植実験を進めている。
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