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2021 年度 研究成果報告書

細胞内のギャップ結合タンパクが惹起するストレス適応応答―その分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07497
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

大森 泰文  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (90323138)

研究分担者 山本 洋平  秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (70400512)
西島 亜紀  藤田医科大学, 医学部, 講師 (40566105)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードコネキシン / ギャップ結合 / がん幹細胞 / 小胞体ストレス / ATF6α / ストレス応答 / 細胞内輸送
研究成果の概要

私たちは、ゴルジ体のConnexin(Cx)が増加するとがん幹細胞(CSC)が増加するとともに、小胞体(ER)ストレス応答タンパクGRP78の発現が高まることを見出した。GRP78の転写因子であるATF6αは、不活化型としてER膜に局在し、ゴルジ体に移動して活性化される。本研究で、ゴルジ体のCxが不活化型ATF6αと結合し、その結果ATF6αの活性化が亢進することが明らかとなった。さらにGRP78の強発現により適応応答が高まり、CSC画分が増加することも確認された。これらの結果により、ゴルジ体Cxにより、ATF6αの活性化を介してGRP78の増加が生じ、CSCが増加することが示された。

自由記述の分野

実験病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

コネキシン(Cx)は細胞膜でギャップ結合(GJ)を形成し、細胞間コミュニケーションを高めることで腫瘍の発生を抑制しているが、腫瘍細胞においてはCxが細胞内に局在する傾向にある。また、細胞は様々なストレスに対して、適応応答によってこれを乗り越える仕組みを有している。今回の研究で、ゴルジ体に局在するCxがストレス適応応答を惹起すること、その結果がん幹細胞(CSC)が増加することが示された。CSCは腫瘍の基になる細胞であり、がん治療の標的とされている。したがって、今回の研究成果から、Cxの局在を制御し正常化することで、CSCの量を減少させることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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