研究課題/領域番号 |
19K07504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
石垣 宏仁 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (90432301)
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研究分担者 |
伊藤 靖 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90324566)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | GRP94 / RAGE / IL-6 / 癌免疫 |
研究成果の概要 |
GRP94は正常細胞では小胞体に存在する蛋白である。癌細胞では、GRP94が細胞膜に発現することが知られているが、膜に繋ぎとめる蛋白(アンカー蛋白)は知られていない。本研究では、GRP94のアンカー蛋白を同定しようと試みた。その結果、癌細胞はGRP94を細胞外に放出しており、放出されたGRP94は細胞膜上のRAGEと結合することが判明した。またRAGEからのシグナルはIL-6を誘導することが知られているが、癌細胞はGRP94を添加した場合のみIL-6を産生した。癌細胞において、GRP94はRAGEと結合して細胞膜に存在し、IL-6の産生を誘導する可能性が示された。
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自由記述の分野 |
癌免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌免疫において、RAGEのリガンドとしては、これまでHMGB1やS100等が知られていたが、今回の我々の検討で、GRP94も新規のRAGEのリガンドとして示された。またGRP94はRAGEに結合して、癌細胞からのIL-6の産生を誘導する可能性が示された。IL-6は樹状細胞の成熟障害や、癌環境下での免疫疲労に関与しており、腫瘍の分泌したGRP94がautocrineに働くことでIL-6を産生し、癌環境下での免疫疲労を誘導している可能性が示された。新規癌免疫療法のターゲットとしてGRP94やRAGE、IL-6が有望であると考えられた。
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