研究成果の概要 |
本研究ではオルガノイドを用いた病原性因子への応答を解析した。ヒトiPS細胞から中胚葉由来の体幹伸長モデルを樹立し、環境汚染因子によってこの伸長が阻害されることを見出し、その要因がWNTシグナルの阻害であることを明らかにした (Ninomiya H et al, Chemosphere, 2020)。加えて、外的刺激の応答で顕著な発現変動をする細胞膜タンパク質を見出し、詳細な解析を進めている。 以上までの解析で、病原性の細胞外因子が誘導する遺伝子発現の攪乱やシグナル伝達経路の一端を解明し、新たな機能因子候補を見出した。今後、詳細な解析を進めることで、疾患発症機序の深い理解を目指す。
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