マラリア感染赤血球膜上にホスファチジルセリンが露出されるメカニズムの解明を目指して、熱帯熱マラリア原虫のin vitro培養系において、シゾント期で増殖が停止する低分子化合のスクリーニングを実施した。Medicines for Malaria Venture (MMV)から提供されたPathogen Boxに含まれる400化合物から21化合物が特定し、これらの低分子化合物の中から赤血球膜上へのホスファチジルセリンの露出される化合物Xを見出した。この化合物Xで処理された感染赤血球はヒト単球株であるTHP-1細胞による貪食が亢進されることが確認できた。
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