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2022 年度 研究成果報告書

メトホルミンによる抗マラリア免疫記憶の増強とそのメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07524
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49040:寄生虫学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

都田 真奈  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (30398151)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードマラリア / メトホルミン / T細胞
研究成果の概要

マウスマラリアモデルを用いて、経口糖尿病治療薬メトホルミンがマラリア原虫特異的T細胞の活性化、記憶細胞分化・維持を増強するかまたそのメカニズムを解析した。
マラリア感染で、抗原特異的CD4T細胞およびCD8T細胞は7日目をピークに増加しその後激減するが、メトホルミンは、それらT細胞をエフェクターT細胞およびエフェクターメモリーT細胞への分化を促進した。また、メトホルミンはAMPKのリン酸化ではなく、S6のリン酸化を促進した。このことからメトホルミンはマラリア感染マウスのT細胞のS6のリン酸化を促進することで、エフェクターT細胞やエフェクターメモリーT細胞の分化や増殖や生存を促す事が示唆された。

自由記述の分野

感染免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

原虫を直接殺傷する抗マラリア薬は市販されているが、薬剤耐性マラリア原虫が次から次へと出現する現状を考えると、いたちごっこである。本研究で、メトホルミンは抗原特異的T細胞のエフェクターおよびエフェクターメモリーT細胞分化、さらに増殖や生存に促進的に働くことが明らかになったことから、メトホルミンは原虫自体の薬剤耐性、免疫回避を打破できる新規治療法開発の糸口として期待できる。また、現在十分な効果があるマラリアワクチンは存在しないため、ワクチン効果増強を目的としたメトホルミン併用療法への応用も期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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