N末端シグナルペプチドは小胞体からのタンパク質輸送に必要である。しかしシグナルペプチドが無くとも細胞外に分泌されるタンパク質は原虫や宿主細胞で複数報告されている。本研究では、小胞体に局在する赤痢アメーバのRab8A GTPaseによってEhTolAが細胞表面に輸送されることを示した。EhTolAはN末端にミリストイル化修飾を受けることが輸送に必要だと考えられた。またマラリア原虫でも、小胞体に局在するミリストイル化PfRab5bが、ミリストイル化される基質のAK2を寄生胞膜への輸送に関与していること、またPfRab5bの輸送制御に関わる結合因子の解析を行った。
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