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2019 年度 実施状況報告書

マラリア排除のための全自動診断装置の高機能化

研究課題

研究課題/領域番号 19K07532
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

橋本 宗明  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命医工学領域, 主任研究員 (30407308)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードマラリア / 診断 / 診断機器 / ポジティブコントロール
研究実績の概要

マラリア排除のために、流行地で使用可能な超高感度な診断デバイスの開発が望まれている。申請者らは、流行地で簡単、迅速、高感度かつ定量的に診断可能なMalaria Cell Disc system (MCD)を開発した。MCDは専用カセットとイメージリーダーからなる。カセット検出部に200万の赤血球を単層配列させ、イメージリーダーによる原虫検出、感染率を自動算出する。本研究では、さらなるMCDの高機能化を目的とする。
令和元年度は、流行地での安定したMCDの使用のためのポジティブコントロール用のビーズを作製を試みた。マラリアは主に(亜)熱帯地域の途上国で流行しており、高温多湿、土埃が多い、電源が不安定など、理想的でない環境での診断が求められる。このような環境において安定した結果を得るためには、イメージリーダーが正常に機能しているか、試薬の劣化がないかを確認できるポジティブコントロールの開発が必須である。本研究では、MCDで使用可能なマラリア原虫感染赤血球を模したビーズの作製を目指す。これまでに申請者らは、マラリア原虫の核を模したDNAを吸着させたDEAビーズの作製に成功している(Hashimoto et al, J. Parasitol., 2018)。このビーズをアルギン酸カルシウム等のゲル状粒子に内包させることで、感染赤血球に模したビーズの作製をに成功した。現在、大量生産法の考案をすると共に、高温多湿な条件化でも保存が可能かのテストもおこなっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

各専門家とも研究連携がうまくいっており、概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

概ね当初の研究計画通り、研究は進んでいる。研究連携を保ちつつ、研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

当初購入を予定していた、DEAビーズ等の購入費が少なく済んだため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Nucleic acid purification from dried blood spot on FTA Elute Card provides template for polymerase chain reaction for highly sensitive Plasmodium detection2019

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto Muneaki、Bando Mika、Kido Jun-ichi、Yokota Kazumichi、Mita Toshihiro、Kajimoto Kazuaki、Kataoka Masatoshi
    • 雑誌名

      Parasitology International

      巻: 73 ページ: 101941~101941

    • DOI

      10.1016/j.parint.2019.101941

    • 査読あり

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公開日: 2021-01-27  

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