先行研究より、EPECの感染細胞から多くのエクソソームが放出される現象を見出した。エクソソームは細胞間の物質輸送に関わる粒子として知られているが、この大量放出された粒子はEPEC感染過程においてどのような役割を果たしているかは不明である。本研究を介して、感染によるエクソソームの大量放出は T3SS 依存的な現象であることがわかった。そして、感染細胞のCaspae-4 の活性化を阻害することで、エクソソームの放出量が抑制できる。最後に、感染細胞由来のエクソソームに、病原菌由来の毒素タンパク質が存在することを出し、この毒素は他細胞に伝播したのち、病原菌の付着率を高める効果があることを見出した。
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