3成分型多剤排出ポンプMexXY-OprM のうち、RNDトランスポーターMexYの推定立体構造から基質と結合するアミノ酸残基を予想し、MexYの部位特異的変異導入体をいくつか構築した。薬剤感受性試験の結果から、薬剤耐性や阻害剤ベルベリン(誘導体)の阻害を軽減すると示唆されるアミノ酸残基が得られた。核酸と結合して蛍光を発する抗菌性色素を用いてMexXY-OprMの排出活性測定系を確立した。さらに緑膿菌のpyoverdine産生にMexXYが寄与することを見出した。pyoverdineは、鉄の捕捉因子でありvirulence因子である。
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