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2021 年度 研究成果報告書

マウスヘルペスウイルス68初感染マウスに生じる肝炎における腸内細菌の役割の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07577
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関鳥取大学

研究代表者

金井 亨輔  鳥取大学, 医学部, 講師 (20596621)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードEpstein-Barr virus / Herpesvirus / Infectous mononucleosis / Murine herpesvirus 68
研究成果の概要

EBウイルスは初感染した成人に肝炎を伴う伝染性単核球症を起こすがその発症機序はよく分かっていない。我々はこれまでにMHV68感染マウスを用いた解析から腸内細菌産物が肝炎に関与している可能性を示した。本研究において,MHV68肝炎を引き起こす腸内細菌産物の候補としてLypopolysaccaride (LPS)及びPeptideglycan (PDG) の影響を評価した.LPS受容体TLR4の中和抗体は肝炎を抑制した。一方でPDG受容体TLR2中和抗体は抑制しなかった。さらに、TLR4阻害剤C34は肝炎を抑制した.これらの結果はIM時に生じる肝炎にLPS-TLR4系が関与する可能性を示した.

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はこれまで未知であったEBV肝炎の発症機構において,腸内細菌由来産物であるLPSによるTLR4を介したシグナル誘導がEBV肝炎の発症に関与している可能性を初めて示した.LPSは主にグラム陰性菌の細胞壁に由来するため、腸内細菌叢におけるグラム陰性菌の寄与が強く示唆され、腸内細菌叢を制御することでEBV肝炎を予防できる可能性が示された.また,TLR4阻害剤C34がMHV68感染マウスに生じる肝炎を抑制したことから,TLR4阻害剤を用いることでEBV肝炎が治療できる可能性を初めて示した.本研究で得られた知見はEBV肝炎の予防法や治療法の開発につながる可能性を示す.

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公開日: 2023-01-30  

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