近年、細胞内凝集体であるStress Granule(SG)が細胞の恒常性の維持やアルツハイマー病などの神経変性疾患にも関与していることが明らかになり、その形成制御機構が注目を集めている。本研究によりウイルスRNAにより形成されるSGを介した抗ウイルス免疫応答の制御機構がin vitro及びin vivoの双方から解明できれば、これまで内在性のRNAの機能制御に関与していると考えられていたSGが抗ウイルス自然免疫とクロストークしているという新たな抗ウイルス免疫制御機構を提示することができ、将来的なSGを標的とした抗ウイルス薬の開発につながる可能性もあり、非常に重要であると考えている。
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