研究実績の概要 |
母子感染で得られた児の株の遺伝子変異について、UL13の変異が有意の多いことを確認している。しかし、このUL13の変異が母子感染した児の株の特異的な変異であるのか、それとも児のウイルス株では同様にみられ、UL13特異的でないかを確認するため、他の同様な大きさで、増殖に必須でない遺伝子の変異について検討を行っている。 米国でも母子感染した児の株をクローン化したウイルスについて、ろ紙にDNAを浸透させて、持ち帰った。ストックした株のクローンから、どのクローンが必要なDNAを回収できるかについて、実施しているところである。候補として、非必須遺伝子で、UL13の1.5kbと同様な長さの遺伝子で、UL21、UL54, US8を候補として、それらの増幅が可能かの予備実験を行っている。ろ紙にDNAをしみこませて米国から持ち帰ったので、増幅に難渋している。 それができれば、UL13の変異とその頻度を比較して、UL13徳的な変異の頻度の高さであることを確認する予定である。
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