研究課題/領域番号 |
19K07597
|
研究機関 | 千里金蘭大学 |
研究代表者 |
白木 公康 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (50135745)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 母子感染 / 単純ヘルペスウイルス / 細胞トロピズム / 遺伝子変異 / 温度感受性 |
研究実績の概要 |
単純ヘルペスウイルスの母子感染した株の米国でクローニングした株はDNAをろ紙に吸着し持ち帰った。その試料から、HSVDNAを抽出して、UL13については、児から得られた株では、変異が多く存在した。それで、その株のクローン内のでほぼ同じ大きさで非必須遺伝子である UL21の遺伝子変異(variation)の有無の頻度の比較のため、UL21の塩基配列の決定を行った。そこでは、UL13のようにUL21にはVariationがなく、児の株ではUL13は変異を持つが、UL21では変異を持たないことが明らかになった。この同じHSV株内の遺伝子で、UL13とUL21は、両者とも増殖には非必須であることと遺伝子長が両者とも1.6kbと同程度であることから遺伝子変異の頻度の比較を行った。両遺伝子とも、欠損しても増殖は可能であるが、クローンによる欠損なので、遺伝子機能の欠損ではなく、一部分損なわれる程度であると思われる。この同じ新生児から分離した株内で、遺伝子変異の比較で、UL13では、UL21に比べ遺伝子変異が有意に高いことが明らかになった。現在、UL21遺伝子の解析結果を整理しているところである。これで、新生児からのウイルス分離、新生児と一般の分離されたウイルスの温度感受性と細胞トロピズムの特性と、代表として扱った新生児と母親の株での全遺伝子の変異が見つかったのはUL13のみであると、UL13とUL21の遺伝子変異の統計学的にUL13のみに遺伝子変異があることが確定された。これらをまとめて、HSV-2の母子感染においては、UL13の変異が細胞親和性に変異をもたらし、それによって母子感染が成立するという論文の投稿のを予定している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
単純ヘルペスウイルスの母子感染した株の米国でクローニングした株はDNAをろ紙に吸着し持ち帰った。その試料から、HSVDNAを抽出して、UL13については、児から得られた株では、変異が多く存在した。それで、その株のクローン内のでほぼ同じ大きさで非必須遺伝子である UL21の遺伝子変異(variation)の有無の頻度の比較のため、UL21の塩基配列の決定を行った。そこでは、UL13のようにUL21にはVariationがなく、児の株ではUL13は変異を持つが、UL21では変異を持たないことが明らかになった。この同じHSV株内の遺伝子で、UL13とUL21は、両者とも増殖には非必須であることと遺伝子長が両者とも1.6kbと同程度であることから遺伝子変異の頻度の比較を行った。両遺伝子とも、欠損しても増殖は可能であるが、クローンによる欠損なので、遺伝子機能の欠損ではなく、一部分損なわれる程度であると思われる。この同じ新生児から分離した株内で、遺伝子変異の比較で、UL13では、UL21に比べ遺伝子変異が有意に高いことが明らかになった。現在、UL21遺伝子の解析結果を整理しているところである。これで、新生児からのウイルス分離、新生児と一般の分離されたウイルスの温度感受性と細胞トロピズムの特性と、代表として扱った新生児と母親の株での全遺伝子の変異が見つかったのはUL13のみであると、UL13とUL21の遺伝子変異の統計学的にUL13のみに遺伝子変異があることが確定された。 これらをまとめて、HSV-2の母子感染においては、UL13の変異が細胞親和性に変異をもたらし、それによって母子感染が成立するという論文の投稿のを予定している。
|
今後の研究の推進方策 |
これまでの成果をまとめて論文とすることで、この研究の成果としたい
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナのため、細胞培養のプラスチック製品や試薬等の品切れにより、物品購入ができず、出張の中止等で残額が生じた。
|