研究課題/領域番号 |
19K07612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 北里大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
片桐 晃子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (00322157)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | colitis / Rap1 / TCR / regulatory T cells / microRNA / lymphopenia / proliferation |
研究成果の概要 |
炎症性腸疾患(IBD)を自然発症するT細胞特異的Rap1欠損マウス(大腸炎モデルマウス)を用いて、以下のことを明らかにした。1)大腸炎モデルマウスでは、Rap1欠損によるTCR-mediated distal signalの低下により、大腸粘膜固有層でのRorgammat+制御性T細胞の生成及びCTLA-4を介する抑制機能が低下している。2)Rap1欠損T細胞では、alpha4beta7インテグリンが活性型構造となっているため、腸管へのホーミングが亢進している。3)腸炎惹起性T細胞ではmiR-150の発現が有意に上昇しており、その欠損は病原性T細胞の増大を抑制し、大腸炎の発症を抑制する。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Rap1シグナルがTCR distal signalに重要な役割を果たすこと及びRap1-GDPがインテグリンalpah4beta7の活性型構造を抑制していることを初めて明らかにした。また、miR-150の阻害は、リンパ節におけるLIP(lymphopenia-induced proliferation)を抑制し、大腸炎の発症を抑制することから、miR-150阻害剤はIBDなどの自己免疫疾患治療薬として有望であることを見出した。
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