免疫恒常性を維持する機序として、制御性T細胞 (Treg) による免疫抑制があり、一般的に知られるCD4陽性のTreg以外にCD8陽性の細胞系譜 (CD8 Treg) が存在することが知られている。本研究では、CD44、CD122を発現するマウスCD8 T細胞の中に、自己抗原ペプチドを提示したQa-1に結合する分画が存在し、この分画が免疫抑制活性を示すことを見出した。また、この分画は、一度も抗原刺激を受けていないにもかかわらずメモリー型の表現型を呈するバーチャルメモリーT細胞と類似する遺伝子発現を示すことを見出した。
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