研究成果の概要 |
「CINコホート検体を用いたHPV発現プロファイルの検討」では、HPV16, 18, 52, 58型を対象にHPV由来のE6/E6*, E1^E4, L1の発現を検討し、HPV18型陽性症例ではL1の発現の消失を認めること、逆にHPV52型陽性症例では、CIN3でもL1発現を認めることを見出した。「Markovモデルを用いたCIN予後予測」では、進展と退縮を繰り返すCINの自然史を反映できる統計モデルであるMarkovモデルを用いた解析により、HPV16型は段階的に急速に子宮頸部異形成の進展を認めること、HPV52型、58型は、持続感染が多く軽度から中等度異形成で維持される特徴を見出した。
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