Mieapの消化器がん抑制メカニズムを解析するため、ApcMin/+マウスからMieap遺伝子を欠損したマウスを作製した。17週齢に小腸ポリープと正常部位のミトコンドリア微細構造を電子顕微鏡で比較したところ小腸ポリープでクリステ構造が著しく欠失し、病理組織学的解析では悪性度がMieap遺伝子欠損するに従って増悪化していた。Mieap欠損によるミトコンドリアの構造及び機能異常の原因となる分子を探索することにより、Mieap制御性ミトコンドリア品質管理機構の一端を担う分子が特定できると考えられることから、マウスの小腸ポリープ組織及び正常組織のトランスクリプトーム解析及びプロテオミクス解析を行った。
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