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2021 年度 研究成果報告書

TGF-β関連分子によるがん幹細胞様特性獲得を介した腫瘍形成機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07658
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

沖田 結花里  筑波大学, 医学医療系, 助教 (30743710)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードTGF-β / がん幹細胞 / 腫瘍形成 / スフェア形成 / 細胞運動
研究成果の概要

本研究は、がんの根治を妨げる原因と考えられているがん幹細胞におけるTGF-β関連分子(MafK、GPNMB)の役割を解明することを目的とした。膜糖タンパク質であるGPNMBは、様々ながんでの発現亢進が知られており、私たちは乳がん細胞において、がん幹細胞様性質の誘導に関与していることを示した。GPNMBの細胞内領域に存在するセリン残基がリン酸化を受けることを明らかにし、リン酸化を受けない変異体では、腫瘍形成、スフェア形成、細胞運動、幹細胞マーカー遺伝子の発現が抑制されることを明らかにした。また乳がんだけではなく、咽頭がん細胞においても腫瘍形成に重要な役割を果たしていることを発表した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題によりGPNMBにはリン酸化を受けるセリン残基が存在することが明らかになった。このセリン残基のリン酸化は、GPNMBによる腫瘍形成、細胞運動能、幹細胞マーカー遺伝子の発現に重要な役割を果たすことを示した。この研究成果をもとにGPNMBを標的とした新規がん治療薬の開発につながれば、その意義は学術的にも社会的にも大きい。
また喉頭がん細胞においてもGPNMBが腫瘍形成能に関与していることを示すことができた。咽頭がんは現在のところ分子標的治療薬がなく、その開発が望まれているため、本研究の成果が分子標的治療薬の開発につながれば、その意義は学術的にも社会的にも大きい。

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公開日: 2023-01-30  

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