• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

生体内イメージングを用いた多様ながん転移巣形成メカニズムの解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K07685
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東京大学

研究代表者

上田 善文  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任研究員 (60391877)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードがん / 転移 / 生体内イメージング / 2光子顕微鏡 / 脂質 / 蛍光イメージング / 悪性リンパ腫
研究成果の概要

転移巣形成メカニズムの解明は、原発巣から離れた数個のがん細胞の動態を追う必要があるために、一細胞レベルで、がんの動態を観察する必要がある。本研究を通して、悪性リンパ腫の肝臓への転移巣形成メカニズムを明らかにし、肝臓の血管に存在する脂質分子(スフィンゴミエリン)がその転移巣形成に影響を与えることが明らかになった(FASEB J. 2020 Mar;34(3):3838-3854.)。また、このスフィンゴミエリンは、生体内の大腸の陰窩の表面に存在することが明らかとなった(Biochem Biophys Res Commun. 2022 Jun 30;611:14-18.)。

自由記述の分野

生体内イメージング

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、肝臓での悪性リンパ腫の転移巣形成メカニズムの一端を明らかにした。以前に明らかにした大腸での転移巣形成メカニズムと合わせて、転移巣形成には多様な様式が存在する。単純に一つのがん細胞から転移巣を形成するわけでなく、その他のがん細胞と集合し、転移巣を大きくすることによって、周りの免疫細胞や抗がん剤からのダメージを少なくしていることが示唆される。今後、創薬の戦略として、転移巣を個々に分解することによって、抗がん剤などへの暴露効率を上げて転移巣を撲滅するなどの戦略が上げられる。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi