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2021 年度 研究成果報告書

ミトコンドリアDNAの動態制御による新規癌治療戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07687
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 晃司  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70621019)

研究分担者 山田 萌  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00781717)
黒川 幸典  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (10470197)
山崎 誠  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50444518)
高橋 剛  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50452389)
牧野 知紀  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80528620)
松浦 記大  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90804477)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードミトコンドリア / 食道癌 / メチル化
研究成果の概要

食道扁平上皮癌の細胞株において、mtDNAコピー数を人工的に減少させる細胞株および膜電位を薬物的に低下させる実験を行い、mtDNAコピー数減少が膜電位の減少を介して、ミトコンドリアと核DNAでの相互作用が生じ、DNMT発現上昇を介し、EMT関連遺伝子の発現を誘導することを確認した。また、マウス皮下腫瘍モデルにて、DNMT阻害剤はEMTを抑制し、化学療法の抵抗性を改善し、治療効果が高まることを証明した。これらの結果から、mtDNAおよびDNMTは治療抵抗性を持つ食道癌細胞の治療標的となる可能性が示唆された。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

上皮-間葉転換(EMT)は種々の癌腫において、転移や治療抵抗性に関連することが報告されている。しかしながら、EMTの誘導メカニズムおよびその制御法に関しては、未解明の部分がある。本研究成果は、これまで未解明であったEMT誘導の新しい機序を解明することに加え、EMTを抑制するためにmtDNAおよびDNMTが実際に治療標的として有望であることを示すことができた。本研究成果は癌腫を超えた応用が期待され、治療抵抗性を示す癌の治療成績向上に貢献するものである。

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公開日: 2023-01-30  

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