本研究では既存の免疫チェックポイント阻害薬では治療効果の得られていない患者のQOL向上を目指し、研究代表者らが発見したB4-B4L1免疫チェックポイントを標的とする新規免疫チェックポイント阻害薬の開発を目標として基礎研究を行った。その結果、B4遺伝子欠損マウス(gp49B-/-マウス)はB4L1陽性のルイス肺がん細胞に対する抗がん活性が高くなることが判明し、さらにB4-B4L1結合阻害剤である抗gp49抗体を担がんマウスに投与するとコントロール群に比べて有意な抗がん活性が得られることを見出した。海外の競合グループが同様の結果を我々と同時期に報告しており、アプローチを変更して研究を継続している。
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