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2021 年度 研究成果報告書

糖タンパク質を標的とした革新的がん特異的抗体の開発とその作用機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07705
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関東北大学

研究代表者

加藤 幸成  東北大学, 医学系研究科, 教授 (00571811)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードモノクローナル抗体 / がん特異的抗体 / FACS / 免疫染色 / ADCC / CDC / 抗腫瘍効果 / コアフコース欠損抗体
研究成果の概要

EGFRは遺伝子増幅や過剰発現によりがんの悪性化に寄与している。本研究において、我々が開発したCasMab法を用い、EGFRに対する特異的抗体(EMab-134)の作製に成功した。EMab-134はマウスIgG1というADCC/CDC活性がないアイソタイプのため、抗体工学技術を用い、イヌIgGBタイプに改変した。改変した抗体遺伝子(E134B)をFUT8-KO細胞株に導入し、コアフコース欠損抗体(E134Bf)を作製した。E134BfはイヌEGFR発現株(D-17, A-72)に対し高いADCC/CDC活性を持ち、D-17, A-72のマウス移植片モデルに対して高い抗腫瘍効果を示した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

EGFRに対する抗体医薬は複数開発されているが、その副作用により患者さんのQOLが良くない。我々が開発したCasMab法は、複数のタンパク質に対してがん特異的抗体の作製に成功してきた。今回、EGFRに対する抗体作製を実施した結果、EMab-134という特異的抗体の作製に成功した。また、イヌ腫瘍のマウス移植片モデルにおいて、EMab-134のイヌ化抗体よる高い抗腫瘍効果が得られた。今後、獣医師と共同で、イヌ腫瘍の治療法の開発および臨床試験を行う。さらに、ヒトEGFR高発現がんに対する治療法への応用へと発展させる。

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公開日: 2023-01-30  

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