研究成果の概要 |
EGFRは遺伝子増幅や過剰発現によりがんの悪性化に寄与している。本研究において、我々が開発したCasMab法を用い、EGFRに対する特異的抗体(EMab-134)の作製に成功した。EMab-134はマウスIgG1というADCC/CDC活性がないアイソタイプのため、抗体工学技術を用い、イヌIgGBタイプに改変した。改変した抗体遺伝子(E134B)をFUT8-KO細胞株に導入し、コアフコース欠損抗体(E134Bf)を作製した。E134BfはイヌEGFR発現株(D-17, A-72)に対し高いADCC/CDC活性を持ち、D-17, A-72のマウス移植片モデルに対して高い抗腫瘍効果を示した。
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