• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

多次元的解析手法によるがん免疫エフェクター細胞の分子細胞学的解明と新規治療開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K07729
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

西田 純幸  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00403189)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードがん免疫療法 / がんワクチン / WT1 / T細胞受容体 / 膵臓がん
研究成果の概要

WT1は有望ながん関連抗原である。進行膵がんに対する抗ガン剤とWT1がんワクチン併用治療の経過で誘導されるWT1に対する細胞傷害性T細胞,WT1-CTLの質的・機能的変化を評価した。
治療後に誘導されるWT1-CTLの働きとしてエフェクター機能の獲得だけでなく、記憶細胞に分化して抗腫瘍免疫作用を長期に維持することが、結果、長期の臨床効果に重要であった。臨床効果のあった患者間で共有されるWT1-CTLのT細胞受容体,TCRクローンが存在することを明らかにした。今後これらのTCRを免疫担当細胞に導入する新たながん免疫療法の開発につなげる。

自由記述の分野

がん免疫療法

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の成果はWT1を標的としたがん免疫療法(細胞療法)の開発につながる。個々の患者のがん特異的なネオ抗原に対するT細胞受容体の同定が個別化医療となることに対して、汎腫瘍抗原であるWT1に特異的なキラーT細胞が持つT細胞受容体を同定することは、膵癌のみならずWT1を発現するがんを患った患者に応用が可能であることを意味する。免疫チェックポイント阻害薬の効果が乏しいとされる、いわゆる“cold”ながんに対する治療戦略を将来発展させうる1つの成果である。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi