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2020 年度 実施状況報告書

直腸癌微小リンパ節転移検出による革新的直腸癌治療戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K07735
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

日吉 幸晴  公益財団法人がん研究会, 有明病院 大腸外科, 副医長 (30573612)

研究分担者 徳永 竜馬  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (20594881)
清住 雄希  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (30827324)
今村 裕  公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (70583045)
宮本 裕士  熊本大学, 病院, 講師 (80551259)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード直腸癌 / リンパ節転移 / 微小転移 / OSNA / 放射線化学療法
研究実績の概要

本研究は、直腸癌微小リンパ節転移の検出法の確立と、その臨床的意義を明らかにすることを目的とし、2019年度は熊本大学消化器外科で研究を行い、2020年度はがん研有明病院で研究を継続した。がん研有明病院ではこれまで、下部進行直腸癌に対して、局所再発抑制効果を期待した術前化学放射線治療を行ってきた。また最近では、術前に化学放射線治療だけでなく全身化学療法も追加する、いわゆるtotal neoadjuvant therapyを行う症例が増加している。当施設ではこれまでに、術前治療後のリンパ節転移遺残は有意な予後不良因子であるという報告をしている。したがって、研究の対象を術前治療を行った直腸癌症例に限り、術前治療後の微小リンパ節転移を検出することとした。リンパ節転移検出法は、研究計画書に記載したOSNA法を用いることした。2020年9月に施設内の倫理審査承認を得たのちに、OSNA解析を受託するシスメックス社との調整を終え、現在は症例集積を進めてリンパ節検体を保存している(現在2症例分の検体を保存)。症例数がまとまった時点でOSNA解析を行う予定である。また、本実験の過去の論文報告をまとめたreview論文を、Ann Gastroenterol Surg誌に投稿し、掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

熊本大学消化器外科からがん研有明病院への異動に伴い、研究継続のために再度倫理審査の承認を受ける必要があり時間を要したこと、また、研究対象、方法の変更に伴う諸調整に時間を要したことが原因で進捗に遅れを生じた。さらに、COVID-19感染拡大に伴い、対象となる直腸癌術前治療後の手術症例数の一時的な減少があったことも影響した。

今後の研究の推進方策

2021年度も引き続きがん研有明病院で研究を継続する。直腸癌術前治療後の切除症例を全例対象としてリンパ節検体の採取を継続していく。対象となる直腸癌切除症例は年間50例程度の見込みであるが、十分な症例数集積には至らない可能性がある。
そこで、過去の症例の保存サンプルを用いたOSNA法以外の微小リンパ節転移検出方法として、薄切HE染色、免疫染色、CEA mRNAのPCR解析、miRNA解析等も可能であり、OSNA法と同時に解析を行っていく。
上記の方法で微小転移検出を行ったのちに、微小転移と直腸癌再発、予後との相関を解析し、直腸癌微小リンパ節転移の臨床的意義を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

研究進捗の遅れに伴い、次年度使用額が生じた

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The advantage of one‐step nucleic acid amplification for the diagnosis of lymph node metastasis in colorectal cancer patients2020

    • 著者名/発表者名
      Hiyoshi Yukiharu、Akiyoshi Takashi、Fukunaga Yosuke
    • 雑誌名

      Annals of Gastroenterological Surgery

      巻: 5 ページ: 60~66

    • DOI

      10.1002/ags3.12392

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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