研究課題/領域番号 |
19K07753
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
村瀬 和幸 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90444918)
|
研究分担者 |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
高田 弘一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90398321)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 難治性軟部肉腫 / 標的抗が ん 治療法 |
研究実績の概要 |
日本では毎年5000人ものAYA世代の若者ががんに罹患している。AYA世代のがん対策は政策提言にもある通り、これからの日本の医療にとって大きな課題である。今回我々はAYA世代で問題となる希少がん、特に治療法の進歩の乏しい軟部肉腫に注目した。軟部肉腫の切除不能例に対する化学療法はDoxorubicin単剤が未だに主流であるが効果に乏しい。進行軟部肉腫の予後改善のため、新規治療法の開発がAYA世代のがん患者救済のためにも必須である。申請者らはこれまでに、Liposomeを利用した新たなDrug delivery system (DDS)を開発(Nat Biotechnol. 2008)。この技術を応用し新たなる標的抗がん療法を開発し特許も申請した(特許第5936002号)。そこで本研究ではこのDDSに、軟部肉腫に集積することが明らかになっているFluorodeoxyglucose (FDG)を応用することで、軟部肉腫に対する新たなDDSを用いた新たな抗がん療法を開発することを目標とする。当該年度は主にFDG修飾抗がん剤の作製を行った。またHT1080などの細胞株を継代培養。FDG-FITCを利用し細胞内への導入効率をflow cytometerで定量的に検討した。更に各細胞株に修飾抗がん剤を添加し、殺細胞効果をWST-1あるいはMTT assayを用いて評価した。加えてBH3 profilingを併用することで各種抗がん剤の感受性の評価を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は計画の通りおおむね進んでおり、各種評価結果の解析を行っている。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究課題は予定通り進捗しており、計画に変更はない
|
次年度使用額が生じた理由 |
初年度の経費が55,440円余りました。実験試薬の追加発注が遅れたためです。申し訳ございません。 初年度の解析結果に合わせて、この残金も使用し、次年度に当該試薬を追加注文する予定です。
|