研究課題/領域番号 |
19K07785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
林 秀敏 近畿大学, 医学部, 特命准教授 (10548621)
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研究分担者 |
冨田 秀太 岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)
坂井 和子 近畿大学, 医学部, 講師 (20580559)
伊藤 彰彦 近畿大学, 医学部, 教授 (80273647)
高濱 隆幸 近畿大学, 大学病院, 講師 (90716359)
原谷 浩司 近畿大学, 大学病院, 助教 (90760447)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害剤 / 臨床腫瘍 / 遺伝子発現 / 抗PD-1抗体 / 肺癌 |
研究成果の概要 |
研究実施計画書を近畿大学・複数施設にて倫理委員会による審査の承認後、各施設から症例登録・臨床情報収集を行い、自施設含む4施設から計125例の症例登録が得られた。 登録症例のうち解析可能な90症例について、生検または手術で得た腫瘍組織検体(FFPE)を収集、当施設にてRNA/DNAを抽出し、nCounter, PanCancer, IO360Panelにて腫瘍免疫関連遺伝子発現の評価を行った。現在も一部解析中で、最終解析対象症例は60例となる見込みである。免疫チェックポイント阻害薬と化学療法の併用療法の奏効がPD-L1の発現および一部の免疫関連遺伝子発現と相関している可能性があることを見出した。
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自由記述の分野 |
臨床腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗PD-1抗体単剤に関し、遺伝子発現プロファイルによる有効性との関連の検討は近年複数報告されている。また抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体の併用療法に関してTMBの高値がその有効性と関連する事が既知である。現時点では、抗PD-1/PD-L1抗体と細胞障害性抗がん薬の併用療法は免疫染色による腫瘍細胞のPD-L1発現率との関連は結果が報告されており、TMBでも併用療法の有効性を検証する臨床試験のエンドポイントとして設定されており、今後その結果の報告が予想される。だが遺伝子発現プロファイルとの関連に関しては現時点で報告は無く、PD-L1発現率やTMBを補完するものとしても本研究は重要と考えられる。
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