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2019 年度 実施状況報告書

妊娠期低濃度フッ素曝露による自閉症行動の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K07808
研究機関順天堂大学

研究代表者

細川 まゆ子  順天堂大学, 医学部, 助教 (70582013)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードフッ素 / 行動試験 / 妊娠期曝露 / ASD
研究実績の概要

研究の目的】妊娠期に飲料水や食物からフッ素を摂取することにより、小児の脳神経の発達に影響していることが考えられており、動物実験でも認知機能障害、学習障害および運動障害のようなASDに類似した報告がある。そのため、妊娠期のフッ素摂取による仔のASDの発病とそのメカニズムについて明らかにする必要がある。ただし、他の鉛や水銀などの有害金属との混合曝露が原因となっている可能性もあるため、フッ素のみに限らず混合曝露によるASD発病の可能性とそのメカニズムについても検討する必要がある。妊娠期フッ素摂取によって仔のASDを引き起こすか評価する。井戸水や土壌には鉛や水銀など他の有害金属が含まれており、フッ素との混合曝露から脳への影響も考えられるため、その評価も行う。【研究実施計画】開発途上国で小児の脳への影響が報告されているフッ素(NaF)濃度(2-25 ppm)を妊娠1日目からICR系マウスに自由摂取させる。出産した仔には、母と同様の濃度のフッ素を自由摂取させ8週齢を迎えた際、行動試験を行う。行動試験の結果と縫線核のセロトニン量、扁桃体の神経細胞数から仔マウスの「ASD」を引き起こすか検討する。初年度はICR系マウス雌雄に3週齢からフッ素入り飲料水を自由摂取させた。雌雄共に8週齢で交配させ仔への影響を検討した。フッ素濃度は当初の予定では2-25ppmであったが、5-30ppmに変更した。仔は生後21日目に離乳させ、雌雄分けて飼育を行った。仔が8-9週齢の間に、オープンフィールド試験(15分×1回)、高架式十字迷路(8分×1回)、Y迷路(8分×1回)、バーンズ迷路(1分×5回、5日間、6日目にプローブテスト)を行い現在解析中である。また、14週齢になった際、頸椎脱臼を行い脳を摘出し小脳、中脳、海馬のセロトニン量をELISAキットを用いて測定し現在解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

繁殖力が弱いマウスが数匹存在したため、群によっては再度マウスを購入し実験の時期をずらして試験を行なった。そのためデータの解析が遅れている。

今後の研究の推進方策

解析結果に応じて、複合曝露の影響を検討する。

次年度使用額が生じた理由

今年度の予算で学会参加を予定していたが、コロナウィルス蔓延の影響で中止になったため旅費を出費しなかった。また、研究の遅れから論文投稿に至らなかった。来年度は国内外の学会参加費・演題登録費、出張費、論文の投稿費、行動試験装置の追加、人件費に予算を使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 妊娠期低濃度フッ素曝露による骨への影響2020

    • 著者名/発表者名
      細川まゆ子、横山和仁
    • 学会等名
      日本衛生学会学術総会

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公開日: 2021-01-27  

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