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2022 年度 実施状況報告書

妊娠期低濃度フッ素曝露による自閉症行動の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K07808
研究機関順天堂大学

研究代表者

細川 まゆ子  順天堂大学, 医学部, 助教 (70582013)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードふっ素 / 自閉症スペクトラム障害 / 行動試験 / 神経伝達物質
研究実績の概要

【研究の目的】妊娠期に井戸水や土壌に含まれているフッ素を摂取することで、胎盤を通過し胎児期の脳に影響を及ぼす可能性がある。本研究では、妊娠期のフッ素摂取による仔のASDの発病の可能性とそのメカニズムについて明らかにすることを目的とした。【研究実施計画】令和4年度は、F1雄マウスから摘出した小脳、中脳、海馬中の各部位のHTのみの測定をELISAで行う予定であったが、ASDの関連物質についても検討する必要があるため測定方法をHPLCに変更し、Gly、GABA、Glu、Trp、Tyr、NA、DAHPLCの分析を行った。さらに、行動試験(高架式十字迷路、Y-迷路、バーンズ迷路、オープンフィールドテスト)との相関について検討した。【研究の結果】Gly、GABA、GluはControlに比べて15、30ppmの小脳で有意に高かった。中脳では有意差は見られなかったが高い傾向にあった。海馬ではGlyとGABAは高い傾向にあり、Gluは有意に高かった。Trp、TyrはControlに比べて15、30ppmの小脳と海馬で有意に高かった。中脳では有意差はないものの、高い傾向にあった。HTは中脳と海馬でControlに比べ15、30ppmで減少傾向であった。NAは小脳、中脳、海馬全てにおいてControlに比べ15、30ppmで有意に減少していた。DAについては、中脳ではControlに比べ15、30ppmで減少傾向にあった。小脳、海馬では検出できなかった。各行動試験との関連については、現在解析である。本結果については、学会発表、論文投稿は行っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

セロトニンを含む神経伝達物質の測定は終了しているが、各行動試験との関連についての検討ができていないため。

今後の研究の推進方策

研究を延長したため、令和5年度はこれまでのデータについて学会発表と論文投稿を行い、神経伝達物質と各行動試験との関連について検討を行う。F1とF2についての比較も行う。

次年度使用額が生じた理由

研究が遅れているため、延長を行った。今年度は、学会発表、論文投稿および実験に使用する予定である

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公開日: 2023-12-25  

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