研究課題
基盤研究(C)
脊髄小脳失調症36型(SCA36)におけるGGCCTGリピート伸長変異に由来する転写物の凝集体(RNA foci)を形成し、細胞死を誘導する培養細胞モデルを用いて、伸長GGCCUGリピート転写物が形成するグアニン四重鎖(G-quadruplex:GQ)の病態への関与と候補治療化合物について検討した。GQ構造を安定化する目的で各種のポルフィリン誘導体を作用させたところ、SCA36 RNA foci形成抑制作用、細胞毒性低下作用および生存率上昇作用を確認した。
脳神経内科学、神経遺伝学
脊髄小脳失調症36型(SCA36)の病態を再現する培養細胞モデルを用いて、RNAレベルの病態に関与するGGCCTGリピート伸長変異に由来する転写物の凝集体(RNA foci)やグアニン四重鎖(G-quadruplex:GQ)の病態への関与を明らかにした。また、複数のポルフィリン誘導体の病態改善効果を明らかにした。本研究による成果はSCA36に対する治療法を開発する上での重要な基礎データになると考えられた。