アルツハイマー病(AD)を含むタウオパチーにおいて、タウの凝集・伝播が病態の進行に深く関わっていることが示されている。また、微小管結合領域を含むタウのC末端断片(CTF)は全長タウよりも凝集しやすいことが報告されている。一方、ミクログリアがADのリスク因子であるTREM2を介してタウの伝播に関与する可能性が示唆されている。本研究では、新たなタウオパチーモデルマウスとして、Tau-CTFを発現するトランスジェニックマウスを作製し、解析を試みた。また、タウ伝播モデルにおけるTREM2の役割を解明するために、ゲノム編集によりTREM2欠損マウスおよびTREM2 R47Hノックインマウスを作製した。
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