研究課題/領域番号 |
19K07831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2021-2022) 順天堂大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
福原 武志 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (20359673)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / 炎症 / 免疫 / アストロサイト / 老化 |
研究成果の概要 |
本研究は病態を司るメカニズムを明らかにする目的で、末梢免疫系と脳の相互作用に着目し、特に脳血管およびグリア細胞の細胞間相互作用を解析することを当初の目的としていた。関連研究として代表者は、シアル化されたタンパク質を認識するトマトレクチンをプローブが、血管のみならず炎症性細胞(CD68陽性)を検出することを神経疾患病態モデルマウス(ALS、ニーマンピックC型)において見出していた(学会報告済み)。しかしながら老化やパーキンソン病における共通性については不明であったため、様々な既報より報告された脳内炎症が慢性炎症性の免疫系細胞と炎症血管を介在したメカニズムに基づく可能性を追究したいと着想した。
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自由記述の分野 |
神経免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病は根治療法のない神経変性疾患であり、家族性および孤発性のいずれにおいても対処療法しか治療法がない。このため、疾患修飾療法としての先制医療が期待されている。近年では脳内炎症に限らず、腸管をはじめとした末梢臓器の炎症がパーキンソン病の進行に寄与していると考えられる報告があり、注目を集めている。本研究は、脳と末梢臓器をつなぐ脳血管に着目し、炎症血管マーカーなどを検索した。老化に対する治療法やパーキンソン病の治療作用点として妥当性の検証が必要となるが、老化に連動して発現上昇するC4bやLyz2を分子標的とした創薬探索が今後期待される。
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