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2021 年度 研究成果報告書

培養系病態モデルを用いた神経管異常発症機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07833
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

尾身 実  藤田医科大学, 医学部, 助教 (00400416)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード神経発生
研究成果の概要

神経管異常は中枢神経の先天的形成異常であり、運動機能などに支障を来す疾患であるが、発症の仕組みはいまだ明らかでない。本研究では、神経管異常を引き起こすバルプロ酸を用い、神経管異常発症の仕組みの一端を解明することを目的とした。ES細胞由来の神経細胞にバルプロ酸を作用させると、細胞死の亢進が見られた。バルプロ酸により発現が上昇する遺伝子をRNA-Seqにより選び、強制発現すると細胞死が亢進した。shRNAで着目遺伝子の機能を阻害すると、細胞死抑制の傾向が見られた。したがってバルプロ酸は現在着目している遺伝子を介して神経細胞死を誘発していること、この細胞死が神経管異常に関わっていることが考えられた。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経管異常は中枢神経の先天的形成異常であり、脊椎二分症や脳ヘルニアといった中枢神経の奇形を引き起こし、運動機能などに支障を来す。重篤な場合では出生直後に死にいたる。神経管異常の発症率は0.1%から0.2%と極めて高く、生涯にわたって健康面に問題を抱え続けることになるため、その発症機構の解明および予防法や治療法の開発は医学的にも社会的にも重要な課題である。本研究では神経管異常を誘発するバルプロ酸を用い解析を行ったところ、バルプロ酸は神経細胞死を誘発している可能性が示唆された。また、その作用を介在する遺伝子が候補として挙げられた。これらの結果は神経管異常の仕組みの解明や予防に資すると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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