パーキンソン病の病態に深く関わるαシヌクレインの細胞内クリアランスを解明するため、オートファジー誘導因子であるBeclin 1のノックアウトマウスを用いて、αシヌクレインとオートファジーの関係を検討した。Beclin 1ノックアウトマウスの初代大脳皮質神経細胞において、ラパマイシン刺激によって誘発されるαシヌクレインの細胞外分泌が抑制されていることを見出した。また、野生型マウスと比し、5ヵ月齢のノックアウトマウスヘテロ接合体の大脳、線条体において不溶性αシヌクレインが蓄積していることを認めた。オートファジーは細胞外分泌を介してαシヌクレインの細胞内クリアランスに関与している可能性が示された。
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