IP6、IP7およびIP6Kが中枢神経以外に消化管に多く分布していることが明らかとなったが、その機能、役割に関しては不明のままである。今後は脳-腸連関を含めた神経疾患での役割を解明していく必要がある。また、ALSでは、IP7ならびにIP7/IP6が有意にコントロールと比較して高値を示したことにより、IP6をIP7にリン酸化するIP6キナーゼ(IP6K)の活性化が起こっており、このことよりIP6、IP7、IP6Kは、ALS病態に深く関与しており、ALS診断バイオマーカーとなりうる可能性が示唆される。
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