本研究で,延髄の上前庭神経核細胞が人工的な低気圧暴露によって興奮することを明らかにし,内耳に気圧感受機構が存在する可能性を示した。また,TRPV4とTRPV1チャネルが関与する可能性を欠損マウスを用いた低圧暴露実験で明らかにした。そして,前庭一次ニューロンである前庭神経節細胞の興奮性を観察するため健常マウスに対し気圧調整装置を用いて 1013hPa 環境から40 hPa の減圧暴露実験を行った.復圧後、灌流固定した脳の凍結切片から前庭神経節細胞を同定、抗ARK抗体による免疫染色を行った。これまでに,暴露群(16例),対照群(16例)の染色作業が終了した.現在,興奮細胞のカウントを行っている.
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