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2021 年度 研究成果報告書

RAGEを介したグルココルチコイド/炎症による筋萎縮機序の解明と新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07879
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

庄司 拓仁  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40624044)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードRAGE / 骨格筋 / ステロイド / 筋萎縮 / グルココルチコイド
研究成果の概要

本研究では、終末糖化産物受容体(RAGE)が、骨格筋の委縮に関与するという仮説を提唱し、その機序を含めてRAGEの意義を解析する。8週齢のマウスに4週間、Dexamethasone (DEX)負荷を行い、腓腹筋筋量/体重比を比較した。野生型マウス(WT)では、DEX負荷によりWTコントロールと比較して腓腹筋筋量/体重比は有意な低値を示したが、RAGE欠失マウス(KO)へのDEX負荷ではKOコントロールと比較してむしろ高値を示した。DEX負荷後の骨格筋遺伝子発現解析では、ステロイド筋萎縮に関わるKlf15・REDD1の関与が示唆され、RAGEを介した骨格筋委縮がこの経路を介することが考えられた。

自由記述の分野

医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢化社会を迎えた日本において、筋萎縮・サルコペニアの克服は、高齢者のQOLを格段に向上させるのみならず、日本社会全体へ利益をもたらす。筋萎縮・サルコペニアに関する研究は、筋タンパクの異化/同化バランスの異化側へのシフト、筋修復能の低下、慢性炎症の持続などを中心に重要な知見が集積されつつある。近年増加している糖尿病や肥満は慢性炎症や酸化ストレス・AGE蓄積を通じて筋肉量低下や筋萎縮に影響する。一方、グルココルチコイドによる筋萎縮の病態解明も進んできているが、解明には至っておらず、我々の進めるRAGEによる筋萎縮の機序解明が、筋萎縮・サルコペニアの全体的な機序解明につながる一歩になる。

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公開日: 2023-01-30  

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