研究課題/領域番号 |
19K07890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
柴田 舞欧 九州大学, 医学研究院, 助教 (20734982)
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研究分担者 |
平林 直樹 九州大学, 伊都診療所, 講師 (20784474)
二宮 利治 九州大学, 医学研究院, 教授 (30571765)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 養育 / ケア / 過干渉 / 疫学 |
研究成果の概要 |
久山町の地域住民710名を対象に、幼少期の被養育体験と成人後の糖尿病の関連を検討した。被養育体験はParental Bonding Instrument質問紙の「ケア」「過干渉」尺度を用いた。結果、父親の過干渉スコアが高い対象者は、過干渉スコアが低い対象者よりも糖尿病を有するオッズ比が1.71と有意に高かったが、父親のケアと糖尿病の間に有意な関連は見られなかった。母親については、糖尿病を有するオッズ比は、ケアスコアが低い対象者で1.61、過干渉スコアが高い被験者で1.73と対照群に比べ有意に高値であった。幼少期の不十分なケアと過度の過干渉が、成人後の糖尿病に関連する可能性がある。
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自由記述の分野 |
心身医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は生活習慣病の中でも腎不全や末梢神経障害、網膜症の合併症に関連し、心血管病や認知症の危険因子としても重要な疾患である。糖尿病の予防として食事や運動習慣などの改善が重要であるが、さらに今回「被養育体験(幼少期からの育てられ方)」も糖尿病の予防に有用な可能性があることが明らかとなった。今後、因果関係を明らかにするためにさらなる追跡研究が必要と考えられる。
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