研究課題
研究開始当初より、心房細動アブレーションを予定された症例に対して、左房機能の指標としてアブレーション前に経胸壁/経食道心エコーにて左房内血栓の有無の評価および左房容積・左心耳血流速度の測定を行なったり、血管内皮機能の指標として上腕足首間脈波伝播速度(baPWV)および心臓足首血管指数(CAVI)の測定を行なったりしての評価・解析は終了し、論文もアクセプトされている。また、カテーテルアブレーション施行翌日に、禁忌例を除く全例で頭部MRIを施行し、アブレーション合併症としての新鮮(無症候性)微小脳梗塞の有無および陳旧性微小脳梗塞の有無を評価することも開始出来ている。3種類の抗凝固薬(ビタミンK拮抗薬・直接トロンビン阻害薬・第Xa因子阻害薬)による心房細動アブレーション後の新鮮(無症候性)微小脳梗塞の頻度に関しては、目標症例数に達しており、解析中である。心房細動アブレーション前(入院時)・アブレーション6ヵ月後・アブレーション1年後に、認知機能の評価として、Clinical Dementia Rating(CDR)およびMini Mental State Examination(MMSE)による評価を行なうことに関しては、アブレーション6ヵ月後・1年後の評価は行なえていない。カテーテルアブレーション時にアブレーション前後で左房からの採血も行い、血栓関連マーカー、内皮機能関連マーカー、炎症マーカーと脳血管合併症や認知機能低下との関連性を評価することに関しては、100例の登録が終了し、解析中である。
すべて 2023
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International Heart Journal
巻: 64(4) ページ: 623-631
10.1536/ihj.23-072.