研究実績の概要 |
本研究では、酸化ストレスという観点から老齢マウスと若齢マウスとの間にどのような共通点や差異があるのか?という問いを立て、酸化ストレス研究で蓄積してきた基礎データを元に、電子常磁性共鳴(electron paramagnetic resonance : EPR)イメージング法を用い酸化ストレスの観点から、老化により脳内ではどのような変化が起きたのかを明らかにする画像指標(risk factor map)を打ち立てる事を目的としている。 研究目的を達成するためrisk factor mapのベースとなる酸化ストレス画像の種類を増やすため、今年度は、昨年度使用したレドックス感受性イメージングプローブの、3-methoxycarbonyl 2,2,5,5-tetramethylpirrolidine Noxyl(MCP),4-hydroxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine-N-oxyl(Tempol), 2,2,6,6-tetramethylpiperidone-N-oxyl(Tempone)以外にも2,2,6,6-Tetramethylpiperidin-1-yl)oxyl (Tempo)を活用したEPRイメージングにも着手した。また、若齢マウスと高齢マウスで脳内酸化ストレス状態が異なるどうか画像による検討の他、in vitroによるアスコルビン酸やGSHなどの酸化ストレスマーカーに関するデータ取得に取りかかることができた。
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