研究課題/領域番号 |
19K07923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
海老原 孝枝 杏林大学, 医学部, 准教授 (30396478)
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研究分担者 |
神崎 恒一 杏林大学, 医学部, 教授 (80272540)
永井 久美子 杏林大学, 医学部, その他 (60398592)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | pneumonia / aspiration / dpp-iv-inhibitor |
研究成果の概要 |
糖尿病を有する認知症者において、DPP-IV阻害剤は非常に有益な薬剤ではある。しかし、DPP-IV阻害剤内服における糖尿病患者肺炎発症予防効果は、不透明である(PLoSOne 2015,BJP 2017)。DPP-IV阻害薬はT細胞活性化を減弱させる可能性がある一方、サブスタンスP(SP)不活性化抑制作用を有し誤嚥予防の可能性がある。本研究では、DPP-IV阻害薬内服群は、非内服群と比較して肺炎発症が多い傾向が認められた。これまでの誤嚥性肺炎発症メカニズムとは異なり、DPP-IV阻害物質は、SP不活性化抑制の下、インクレチンホルモン活性化、T細胞活性化減弱が、肺炎易発症メカニズムと考える。
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自由記述の分野 |
誤嚥性肺炎
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DPP-IV阻害剤の免疫に関する脆弱性が相次いで報告されている。認知機能と血糖コントロールの観点からは非常に有益な薬剤であるが、低免疫状態で、誤嚥性肺炎リスク群にある要介護高齢者へのDPP-IV阻害剤の安易な使用に警鐘を鳴らす。
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