研究課題
45施設より958例が登録された。抗原陰性血が選択されなかった理由は、「輸血前の間接抗グロブリン試験が陰性」382例「非特異的な自己抗体が検出された」223例「抗原陰性血を準備する時間がなかった」20例であった。登録された958例中、800例で対応する抗原陽性もしくは抗原の有無が不明の赤血球が輸血された。検出された抗体は、臨床的意義の高い抗体は抗E(35例)、抗Lea(IAT)(17例)、抗C(10例)等であり、臨床的意義の低い抗体は自己抗体(232例)、冷式抗体(185例)、抗Lea(sal/enz)(104例)等であった。輸血副反応は30例で認められ、抗原陽性血は294単位、抗原不明血は44単位輸血された。検出された抗体は、臨床的意義の高い抗体は抗E(5例)、抗Jra(2例)、自己抗c(1例)、抗Dib(1例)であり、臨床的意義の低い抗体は自己抗体(12例)、抗Lea(sal/enz)(5例)、冷式抗体(3例)、抗P1(1例)、抗Leb(1例)、抗Chido(1例)であった。溶血所見は5例で認められた。検出された抗体は、抗E(3例)、抗Jra(2例)、抗Dib(1例)であった。臨床症状は、発熱、ヘモグロビン尿、黄疸等であり、2例では重篤な副反応が認められた。発症時間は輸血後2時間から21日であった。
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