研究課題/領域番号 |
19K07936
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
遠藤 善裕 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (40263040)
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研究分担者 |
中島 滋美 滋賀医科大学, 地域医療教育研究拠点, 准教授 (00650764)
清水 智治 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70402708)
小幡 徹 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (80119776)
田畑 貴久 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (90278200)
梅田 朋子 滋賀医科大学, 地域医療教育研究拠点, 准教授 (10402736)
内藤 弘之 滋賀医科大学, 地域医療教育研究拠点, 准教授 (30311723)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | エンドトキシン / 敗血症 / 敗血症性ショック / 生活習慣病 / グラム陰性菌 / トレミキシン |
研究実績の概要 |
本研究課題では、検診を受診する集団(健診受診者)でのエンドトキシン値を検討する事により、敗血症は発症していないヒトでの我々が開発している新しいエンドトキシン測定法であるESPでの正常レベルを見いだすことが目的である。健診受診者の中には、生活習慣病などの慢性疾患に罹患しているヒトもあり、これまで診断されていなかった『エンドトキシン血症』の臨床的意義を解明するが可能となる。 本研究で、共同研究を行う関連施設の医師と健診受診者の通常業務から収集できる健康情報について精査した。実際の健診業務の中で、受診者の不便にならないような流れで、インフォームドコンセントを行い、研究参加に同意してもらう手順の策定を行った。インフォームドコンセントが取得できた受診者の健康情報の匿名化の方法、匿名化された状態での、血液検体の採取と取り違え防止方法の検討を行った。また、採血検査を行う際のエンドトキシン測定用検体の採取、使用する採血スピッツ、無菌的採血の方法、採取後の保存方法、大学研究室への運搬、大学での検体の処理と凍結保存の方法などを検討し最終案を決定した。 これらの実際の健診業務をを妨げない状況で、健康情報収集とエンドトキシン検体を採取できるように計画を立案した。 立案した計画を実行するために、倫理審査室への申請の準備として、関連施設の倫理審査室有無と状況の確認などを行った。申請書の作成を行い、倫理審査室へ申請し審査を受審した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
共同研究を行う関連施設の医師と健診受診者の通常業務から収集できる健康情報について精査、様々な手順について、複数回に渡り会議を行う必要があった。実際の健診業務をを妨げない状況で、健康情報収集とエンドトキシン検体を採取できるように計画を立案することに長時間を要した。 現在、立案した計画を実行するために、倫理審査室への研究計画の申請を行い、審査を受審ししている。 令和2年度には、採血を開始できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度は、健診受診者の採血を行い、血漿を保存していく。検体が集まり次第、測定を行って行く。健康情報についても匿名化したデータベースに蓄積していく。 がん・循環器疾患・糖尿病・歯周病などの併存疾患などがなく、内服治療など行われていない“健常人”ボランティアの血漿を保存し、陰性コントロールの測定を行う。陰性コントロール血漿が取得できてから陽性コントロールの測定を行う。 令和3年度には、健康情報とエンドトキシン値の検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画がやや遅れているため、エンドトキシン測定に使用するリムルス試薬や、その他の実験試薬などは有効期限の関係もあるため、令和元年度の購入を見合わせた物品があった。令和2年度にはエンドトキシン測定を行うので、リムルス試薬や、その他の実験試薬を使用するので、当初の予定通りの物品の購入を予定している。
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