本研究ではRAのCureを目指すバイオマーカー探索を目的とし、早期RAレジストリでのバイオマーカー探索、破骨細胞分化調節機序の解析、の2段階で研究を進めた。レジストリは全204例を観察完了し、うち初期32例においてでIL-4とIP10が治療反応性の指標、RANTESが予後予測因子と示された。基礎研究ではCXCL10によるCTLA-4-Igの作用への影響、TGFβ1の破骨細胞分化制御、activin AおよびCXCL10制御への関与を示し、TGFβ1が治療標的と、CXCL10が新規マーカーと期待された。しかし検証段階でLPS混入の影響が判明し、Re-LPSを用いた新たな除去手法の開発に繋がった。
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