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2019 年度 実施状況報告書

呼吸音のクラウドシステムの確立と在宅・遠隔医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K07945
研究機関杏林大学

研究代表者

皿谷 健  杏林大学, 医学部, 准教授 (40549185)

研究分担者 田坂 定智  弘前大学, 医学研究科, 教授 (70276244)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード遠隔医療 / クラウドシステム / 在宅医療 / 聴診音源
研究実績の概要

肺音の自動解析システムを用いて、患者の呼吸音データを録音し、クラウド化し多職種間・施設間で共有することにより、チーム医療や病診連携における有用性の検討を行った。本年はクラウドシステムが順調に稼働するかの再確認を行った。新宿ー杏林大学、埼玉市ー杏林大学での遠隔システムはリアルタイムに聴診音の共有、録音が可能であることを確認した。肺音聴診アプリケーションを改良し、集積した症例の肺音解析を行った。症例をさらに集積し、疾患毎の特徴がとらえられるかの検討を行う予定である。本システムは在宅医療、大学病院などでも問題なく聴診音の共有、リアルタイム聴診が可能であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

聴診音源の収集は特発性間質性肺炎、肺炎、気管支拡張症などを主体に30症例ほどの音源の収集を行ったが、ライブラリーの確立にはさらなる症例の集積が必要である。在宅診療では気管支拡張症を主体に数症例の音源を収集している。在宅診療での応用に関しては、無線/電子聴診器とアンドロイド/iphone、タブレットを用いたクラウドシステムが確立したため、新宿ー杏林大学、在宅診療ー杏林大学でのリアルタイムの聴診が可能であることを確認した。在宅医療にて無線聴診器を使用することで、在宅環境の影響を受け難い、柔軟で高音質の聴診音の収集と遠隔地からのリアルタイムの聴診診断及び共有が可能であり、聴診音の録音も成功している。

今後の研究の推進方策

COVID-19の出現に伴い、クラウドシステムを伴う本システムの活用は災害時の遠隔医療のみならず、WIFI環境や電波が十分であれば、この遠隔システムを利用した病院内でのグリーンゾーン、レッドゾーンにおける聴診音の共有、録音が可能であることを示した(Evidence of sequential changes of lung sounds in COVID-19 pneumonia by using a novel wireless stethoscope with telemedicine system in submission)。

今後は聴診音の肺音解析と疾患毎の波形の解析とカテゴライズ、治療介入に伴う肺音の変化をとらえること、無線聴診器の雑音の減弱を目標に計画を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

遠隔システム改良への費用がかかったこと、さらに無線聴診器及び受信器の改良の必要が生じたため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Answer Found in a Blowing Sound: Amphoric Breathing Due to Cyst Formation in Pulmonary Adenocarcinoma2019

    • 著者名/発表者名
      皿谷 健
    • 雑誌名

      Intern Med

      巻: 58 ページ: 423-425

    • DOI

      10.2169/internalmedicine.0623-17

    • 査読あり
  • [図書] まるわかり!肺音聴診[Web音源・動画付]2020

    • 著者名/発表者名
      皿谷 健
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      南江堂
    • ISBN
      978-4-524-24981-7

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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