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2021 年度 実績報告書

呼吸音のクラウドシステムの確立と在宅・遠隔医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K07945
研究機関杏林大学

研究代表者

皿谷 健  杏林大学, 医学部, 准教授 (40549185)

研究分担者 田坂 定智  弘前大学, 医学研究科, 教授 (70276244)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード遠隔医療 / 呼吸音データ / 肺音 / COVID-19
研究実績の概要

新たに開発した呼吸音の自動解析システムを用いて、患者の呼吸音データを録音し、クラウド化し多職種間・施設間で共有することにより、チーム医療や病診連携における有用性を検討することを目的とした。本研究では日本、米国、イスラエルを含めた遠隔地で無線聴診器→iphone/アンドロイド携帯(4G/WIFI)→クラウドシステム→iphone/アンドロイド携帯(4G/WIFI)によるリアルタイムの聴診音源の共有が可能であることが確認できた(Seidel E, Luski S, Ribak Y, Nama A, Saraya T et a。。Antimicrob Resist Infect Control. 2020 )。在宅医療の現場で医師、訪問看護師により無線機能のある新たな聴診器を使用しリアルタイムな呼吸音データの共有が可能であると考えられた。
しかしながら、研究期間中に発生したCOVID-19の流行と医療機関の診療制限、通常診療の圧迫が生じた。肺音収集は50症例ほどであるが、COVID-19においても病初期、治癒期で肺音の時相が異なる可能性を確認した(Noda A, Saraya T et a。。Intern Med. 2020 )。遠隔システムの活用は隔離個室での肺音の集音や集音の際の雑音の混入率が高いことが判明した。無線聴診器から携帯を介さずにWIFIで直接クラウドシステムにデータを飛ばすことが今後の課題である。本システムの肺音は呼吸器病レジデントアニュアル第6版(分担執筆、医学書院)、聴診ポイントから診断アプローチまで(皿谷,南江堂)、Dr皿谷の肺音聴取道場(皿谷、ケアネット)にも収載された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Lung sounds of Mycoplasma pneumoniae pneumonia2022

    • 著者名/発表者名
      皿谷 健
    • 学会等名
      第49回日本マイコプラズマ学会学術集会
  • [学会発表] COVID-19とマイコプラズマ感染症2021

    • 著者名/発表者名
      皿谷 健
    • 学会等名
      第48回日本マイコプラズマ学会学術集会
  • [学会発表] 新たな聴診器と遠隔システムを用いたCOVID-19肺炎の肺音の経時的変化の検討2021

    • 著者名/発表者名
      野田 晃成、皿谷 健
    • 学会等名
      第61回日本呼吸器学会学術講演会

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公開日: 2022-12-28  

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