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2023 年度 研究成果報告書

膜障害に焦点を当てた高分子Aβオリゴマーの毒性機序に関する検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07965
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関金沢大学 (2021-2023)
昭和大学 (2019-2020)

研究代表者

小野 賢二郎  金沢大学, 医学系, 教授 (70377381)

研究分担者 辻 まゆみ  昭和大学, 医学部, 教授 (40155544)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードアルツハイマー病 / オリゴマー
研究成果の概要

我々は、Aβのプロトフィブリル(PF)が、1)細胞膜上での酸化ストレスを増強させる、2)脱分極誘発生Ca2+流入を促進する、3)膜の脱分極を引き起こすなどの膜障害を介して細胞毒性だけでなく、シナプス毒性を発揮することを明らかにした。また、フェノール化合物の一種であるミリセチンが上述のPFによる膜障害を軽減させることで細胞毒性を低下させることだけでなく、ミリセチンがミトコンドリア内酸化ストレスも軽減させることを明らかにした。
高速原子間力顕微鏡を用いて、PFはAβモノマーの凝集やβシートへの構造変換を促進させることを発見した。

自由記述の分野

脳神経内科学、神経病態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルツハイマー病の疾患修飾療法は長らく失敗が続いていたが、Aβプロトフィブリル(PF)を標的にした抗Aβ抗体であるレカネマブは、有意な臨床効果を認めた第3相臨床試験の結果を受け、2023年1月にFDAにより迅速承認され,本邦でも同年9月にPMDAにて承認され,12月に臨床現場の使用が可能となった.PFの毒性機序やAβ凝集動態への影響を明らかにした本研究の成果は、レカネマブの作用機序解明や今後の新たな抗Aβ療法の開発に向け、有意義な結果であると思われる。

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公開日: 2025-01-30  

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