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2021 年度 研究成果報告書

HAM患者に対する抗CCR4抗体療法の最適化に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07983
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

佐藤 知雄  聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 准教授 (30387063)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードHTLV-1 / HTLV-1関連脊髄症 / 抗CCR4抗体療法
研究成果の概要

HTLV-1関連脊髄症(HAM)はHTLV-1感染細胞に起因する神経難病で、その治療に用いられるステロイドの効果は限定的である。最近われわれはHAM患者に対する抗CCR4抗体療法が、HTLV-1感染細胞を破壊することで、脊髄炎症および臨床症状の改善をもたらす可能性を示したが、その一方で感染細胞を減らす効果が不十分な例が存在することがわかってきた。本研究により、抗CCR4抗体が感染細胞を十分に破壊できない理由には大きく2パターンあることを見出した。1つがCCR4に対する中和抗体が存在する場合、もう1つがCCR4を発現していないウイルス感染細胞が増加する場合の2つであった。

自由記述の分野

神経免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HTLV-1関連脊髄症(HAM)は、うまく歩けない、尿が出にくい、足がしびれるといった症状が出現し、徐々に進行する希少難病である。その原因は、HTLV-1というウイルスに感染した細胞を排除しようとする免疫の反応が脊髄の中で持続し、脊髄の神経組織がやられ、脳から出る信号をうまく伝えられなくなるためと考えられている。したがってHTLV-1に感染した細胞を排除できる薬の登場が望まれていて、最近、抗CCR4抗体が見出されたが、うまく効果を発揮できない場合があった。本研究では、感染細胞がこの抗CCR4抗体の攻撃から逃れる2つの現象を突き止めた。

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公開日: 2023-01-30  

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