若年健常人35名を対象に気流閉塞体感器を用いない非負荷時と、体感器を使用する負荷時を比較したところ、非負荷時でも呼吸困難を感じる例が10例あった。次に安静時機能的MRIを撮像し、ROI to ROI解析を行った。呼吸困難時には前述の10例では前頭眼窩部と側頭回後部との安静時機能結合が増加したが、残りの21例では呼吸の感覚・運動野と視覚野との安静時機能結合が増加していた。グラフ解析より、視覚野はネットワークハブが示唆された。以上の結果より①非負荷時でも呼吸困難を感じる10例では感情制御野、②残りの21例では呼吸感覚・運動野―ハブ活動亢進が示唆された。
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